介護の現場において、レクリエーションは非常に重要な存在だ。レクリエーションの目的は様々あり、ひとつが身体機能や脳の機能を衰えさせないというものだ。また、レクリエーションを通して、周囲の人々と交流することにより、トータルの生活の質や精神的な充実を図ることもできる。このようなことから、施設利用者にとってレクリエーションは非常に重要な役割を果たしており、施設選びの際にどのようなレクリエーションがあるかで選ぶ人もいる。そのため、介護施設側においても、レクリエーションの充実を図っているのだが、介護スタッフの中にはレクリエーションが苦手だという人も多い。
レクリエーションを取り入れるとなると、まず何を目的とし、どのような内容のものを行うのかといったことから介護スタッフが考えなけらばならない。さらに、どのような時間配分でレクリエーションを行い、それを中心となって取り仕切ることも仕事となる。レクリエーションに明るくないスタッフやコミュニケーションや人前に出ることが苦手なスタッフには苦痛となる。これらを克服するためにはいくつかの取り組みが必要だ。まず、人前に出ることが苦手ならば、他のスタッフと相談してレクリエーションの進行役からはずさせてもらうこともひとつだ。
レクリエーションの内容が決まらないならば、周囲の趣味のサークルなどにボランティアとして力を貸してもらう方法もある。また、レクリエーションについての資格もあり、レクリエーション介護士や福祉レクリエーション・ワーカーが代表的だ。